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東欧の素敵な記憶【前編】 

2019年、厳冬の季節に訪れた東欧。
冬の欧州で、しかも東欧。晴れの日々は期待しておらず、雪かどんよりとした曇りの日々を覚悟していました。ところが、予想を外れて快晴の青空に恵まれることが多く嬉しい旅になりました。

旅のテーマは「暮らすように滞在する」こと。アパートメントに滞在して、その街のスーパーマーケットや市場で買い物をして自炊をするという普段着の旅です。

セルビア→ハンガリー→スロバキア→チェコ、そしてドイツへ。
各国間の移動はすべて列車でゆっくりと。荷物も出来る限り少なくして身軽な旅。

訪れた街はどこも印象に残る素敵な街でしたが、その中からハンガリー首都ブダペストにフォーカスして綴ります。


1.ベオグラードからブダペストへ①
2.ベオグラードからブダペストへ②
3.ブダペスト①
4.ブダペスト②
5.ブダペスト③


1.ベオグラードからブダペストへ①
今回の旅の起点は、バルカン半島に位置するセルビア共和国の首都ベオグラード。モスクワ経由でベオグラードに入り、そこから国際列車でブダペストを目指します。列車での国境越えです。ベオグラードでは空港からホテルまで利用したタクシーのドライバーが俳優ダニエル・クレイグ似ていて(あくまで個人的意見です)、それもちょっと良い思い出です。
チケットは乗車する前日に、下見もかねて駅で購入しました。チケット販売の作業は効率化されていなくて、子ども時代のみどりの窓口を思い出してしまうような、どことなく懐かしい感じです。 


2.ベオグラードからブダペストへ②
早朝にホテルを出発して駅へ。静かなホームに列車が入ってきます。ホームにも車両にも人はほとんどいません。列車は定刻に発車。窓の外は白い雪景色が続き、やがて国境へ。
セルビアからハンガリーへの列車での国境越えは、時間はかかりましたが、なかなか貴重な経験でした。列車の隅々まで徹底的に調べます。トイレはもちろんのこと、天井裏、人が隠れることのできそうなデッドスペースまで全てです。スーツケースも開けて中身をチェック。荷物は少なくしてよかったと心から感じた瞬間です。ハンガリー語の係員との通訳をしてくれた隣席の女子学生。その親切の嬉しかったこと、忘れられません。

次回は、いよいよハンガリーの首都ブダペストに到着します。 


霧中のブタペストの街とドナウ川
※写真は霧中のブタペストの街とドナウ川
Writing by 石井かおり

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