クローズアップニュース

薔薇を食べる

こんにちは。
羽柴史絵と申します。
鎌倉で、香りのお仕事をしています。

前回はローズウォーターの魅力についてお話しましたが、今日は「バラを食べる」お話です。

鑑賞用のバラだけではなく、食用バラや、無農薬栽培のバラも咲き誇る季節。
「食べられるバラ」を、みなさんもどこかで見かけたことがあるかもしれません。
お皿にちょっと飾るだけ。も可愛らしいアレンジ。
でも、せっかくですから、お料理やスイーツに積極的に取り入れて、美容と健康を手に入れませんか?

無農薬のバラを育てている方から、
「土づくりや愛情をかけて育てている。美味しい野菜と良いバラの作り方は一緒。」というお話を聞いたことがあります。
だから、食べても野菜のように美味しく、栄養もあるのだそうです。

前回ご紹介した「ローズウォーター」と香りの成分が心や体に与える影響はほぼ同じ。
気持ちが安定したり、幸せな気分になったり・・。
前向き、プラスな気持ちにさせるから、ホルモンバランスを整えたり、免疫力もアップすると言われています。
また、バラの香り主成分である、ゲラ二オールは血中に残るので、飲んだり食べたりし続けると毛穴から良い香りがしてきたりもします。

香り成分を取り入れるだけではなく、バラ自体を食べるから得られる良い事もたくさんあります。
実は最近流行りの腸活にも良いとか。
バラの花には食物繊維がある。ということに加え、ゲラ二オールという、バラの香りの主成分が
腸内環境も安定させることも分かっています。
また、エビデンスはないですが、「食べると記憶力アップにもつながるようだ。」とも生産者さんはおっしゃっていました。
きっと脳にも良い成分があるのでしょう。
バラはこれからの高齢化社会に、栄養面からも役立ってくれるかもしれませんね。

食べられるバラは、キッチンで香りのお水をとる「キッチン蒸留」でも大人気の素材。
飲むことができる「ローズウォーター」(ローズウォーターについては、前のコラムをご覧ください)を取った後には、ローズの花びらが蒸された状態で残ります。

図で見ると、真ん中付近の「アフターATR(アートゥル)」という部分。
「キッチン蒸留」では、ここの部分も余さず使いますので、バラ自体も食べたり、美容のクラフトに使っていきます。
私も先日、バラの「アフターATR」(蒸された柔らか素材)と「ATRストック」(一番下の香りと栄養分たっぷりのスープ)を使って、焼き菓子を作ってみました。

香りも良く、ちょっぴりピンクの美味しいお菓子ができて、家族にも大好評でした。

また、先日参加した「バラの花びらを使ったお料理教室」では、果物と共にジャム(ソース?)を作ったり、
お料理にも展開できるいろいろな技を、イタリアンのシェフが教えてくださいました。
私もバラの蒸留後に、「蒸した柔らかいバラ=アフターATR」を使って試してみたいと思っています。

「キッチン蒸留」
毎週木曜日のインスタライブや、リクエスト開催のzoomによる体験会もご用意しています。

インスタライブでは、友人とペアで、毎週違った物の蒸留をお見せしたり、香りの心と体への及ぼす作用、3つのATRの簡単なアレンジ方法・・などのお話をしています。

「自分で作る香りで美容と健康」にご興味ありましたら、ぜひ、ご覧くださいね。

羽柴史絵インスタグラム
https://www.instagram.com/kamakura_caori

Writing by 羽柴史絵

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